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【メルマガ試し読み】コウドウ×ノ×ゲンドウリョク

コウドウ×ノ×ゲンドウリョク

過去に配信されたメールマガジンの記事になります。お楽しみください!
(なお、執筆者の科類や学年は執筆時点でのものとなります。)


メルマガ読者の皆様、こんにちは。文科二類2年のYです。

まず、このメルマガは期限を大幅に過ぎて提出しています。書こうとして色々考えてはみるものの、何を書こうにも終着点の見えない暗闇へ彷徨い込んでしまうように、思考の泥沼へとはまってしまいました。メルマガ担当長、ごめん。

ではなぜここにきてメルマガを完成させたのか。それは一重に、この団体の企画を通して高校生と交流したからです。受験生活を終えてから早くも1年半。あれだけ自信に満ち満ちた手つきで東大世界史のテスト用紙に解答を記述していたはずの自分は、今や世界史の教科書を見てもカタカナの羅列に困惑するのみになってしまいました。あれだけ好きだった数学に関しても、今や余弦定理とは何なのかを家庭教師先の生徒である中学3年生に説明される始末です。

先週(これを書いているのは2025/8/13の深夜)、自分はこの団体の複数の企画に参加しました。地方から来てくれた高校生と交流したり、オープンキャンパスの企画では高校生からの質問にZoomで回答したりしました。今年の夏休みで最も濃くて、そして色々な意味で「あつい」1週間になったと思います。

さて、本題に入りましょうか。今回の記事名は「コウドウ×ノ×ゲンドウリョク」です。結構迷いましたが、自分はHUNTER×HUNTERが好きなのでそのアニメのサブタイトルを参考にしました。ただキャッチーな記事名にしたかっただけなので、HUNTER×HUNTERの話を期待された方には申し訳なく思っています。

話が逸れますが、HUNTER×HUNTERのアニメのサブタイトルはよく考えられていますよね。第1話は、「タビダチ×ト×ナカマタチ」、第19話は「カテナイ×ガ×マケナイ」みたいな。(この第19話は個人的にすごく印象に残っているのでわざわざ例として挙げさせていただきました。)

本記事のタイトル「コウドウ×ノ×ゲンドウリョク」を漢字で書くと、「行動の原動力」です。このメルマガでは、どうしたら行動することができるかについてお伝えできればと思います。

企画中、複数の高校生から「勉強のモチベはどう維持したらいいの?」という質問を投げかけられました。自分はその度に「自分に勉強のモチベはなかった。ただやらなきゃいけないからやった。他にやることもなかったし。」と答えていました。しかし、そう回答しているときでさえ、これは論点がずれているなと感じていましたし、今でもそう思います。高校生はモチベの維持の仕方を聞きたいのであって、どうやって勉強していたかを聞きたいわけではないのです。高校生には本当に申し訳ないことをしたと後悔してます。まあ、モチベ維持が勉強を続けることにつながるわけですが、高校生が聞きたかったのはまさに、勉強という「行動」の「原動力」だったのです。

ではこの質問に関してちゃんと考えてみましょう。本当にモチベーションはなかったのでしょうか?そんなはずがありませんね、モチベがなかったら1日何時間も机に向かったり、電車の中で英単語帳と睨めっこしたりはしなかったはずです。勉強という回路、その電源となっていたもの(ゲンドウリョク)は何だったのでしょうか?自分なりに再考してみた結果、ひとつの自分なりの答えが見えてきました。

ここでは、「勉強時間を競う」や「1日の目標を立てて〜」みたいな定番なものは一切出てきません。自分は勉強時間を測ったり目標立てをしたりしていませんでしたので。これが出来たらご褒美として美味しいものを食べる、とかもしてませんでした。ただ淡々と、がむしゃらに勉強していたわけですね。高校生の質問に対して自分のした回答は、全くもって嘘ではないのです。

最大のゲンドウリョク。それは「自分のプライド」、つまり「完璧でありたい」ということだったような気がします。

高1春のときの自分の成績は中の下。どの科目においてもそこまで突出して得意と言える科目も不得意と言える科目もありませんでした。良く言えばバランス型、悪く言えば(ただ事実を述べているだけですが)どの科目も均等に出来ないという感じです。

そこで自分はまず、「自分は東大に行く」と色々な人に言いました。友達を始め、学校の先生や家族まで。これによって自分の行く道をあえて東大に絞ったのです。もし自分が東大を諦めようものなら、彼らから「あれ、東大いくのやめたの?」と言われるわけです。彼らに悪気は全くないでしょうし、実際何も悪くないのですが、プライドの高い自分にとってそれは避けたい事象でした。

これによって自分は勉強に打ち込むようになりました。中高一貫で、かつ大学附属ということでだらけている人の多かった高校1年という時期において、1日2時間以上勉強するという勉強習慣は容易に自分の学内順位を押し上げていきました。特に力を入れていた数学に関しては、定期テスト90点以上は当たり前、学内で1位を取ることもしばしばでした。しかし大変なのは順位が上がった後です。一度上位に入った自分がまた順位を落としていくことは、プライドが許しませんでした。

このプライドを「ゲンドウリョク」として、自分はほぼ毎日勉強を続けていました。高1の2学期の中間テストで総合評価8.5(うちの高校は10まででの評価でした)を初めて取って以来、総合評価8.5を切ったのは高3の2学期中間だけでした。言い訳をさせていただくと、高3の時は受験勉強のみを行なっており、本文を丸暗記している人が高得点を取れるように作られた英語や現代文などの試験の対策を完全に捨てていたのです。おかげで試験前夜に22時に寝るという、あまりの背徳感から寝込んでしまいそうなくらいの生活を送れていました。(笑)

プライドは高くあるべきです。「失敗を恐れるな」と人は言います。しかし受験においてこれはそこまで当てはまりません。失敗を恐れるプライドを持ちましょう。失敗を恐れ、失敗によってプライドが傷つけられるのを恐れましょう。BLEACHという作品の中で浦原喜助という登場人物は次のような名台詞を残しました。(記事名がHUNTER×HUNTERなのに、参照している内容がBLEACHなのは見逃してください。)

「千の備えで一使えれば上等。可能性あるものは全て残らず備えておく。それがアタシのやり方です。」

「ムチャクチャだな…」

「何がです?戦いですよ。敗けたら死ぬんス。死なない為に死ぬほど準備することなんてみんなやってる事でしょう。」

勉強も同じです。試験に向けて勉強する。暗記した内容がでないこともしょっちゅう。それでも、もしかしたら暗記した細かい内容が試験で問われるかもしれない。そのために学生は試験前に必死で勉強するのです。失敗しないため、プライドを傷つけられないようにするために、それをゲンドウリョクに、自分はひたすら勉強をしていました。

さて、最初の質問に戻りましょう。質問は「モチベを維持する方法は?」でした。そして出てきた答えはなんと「失敗しないため」という、何とも当たり前の答えです。しかしそれが本質的な答えな気がします。

「失敗しないため」という原動力はいわば熱機関です。それだけでは動かない。そこに具体的な手段という燃料を入れる必要があります。その具体的な手段は人によって異なります。自分の場合は時間をかけてたくさんの演習をこなすことでした。人によっては具体的な計画を立ててその通りに進めることが燃料になるかもしれません。

しかし今までうまくいっていた方法が通用しなくなる「燃料切れ」の瞬間は必ず訪れます。長い受験生活の中ではあるいは複数回訪れるかもしれません。燃料が尽きてしまったのなら、また新しい燃料を足せばいいだけです。今までの計画立てがうまくいかなかったら、もっと短期的・柔軟な計画に変更すればいいのです。

ところが、熱機関そのものが失われてしまった場合はどうでしょうか?燃料の継ぎ足しは簡単ですが、熱機関を丸々変更するというのは大変です。自分の中の軸となる熱機関は常に維持するようにしましょう。それこそが勉強という回路の電源になり、勉強という「行動」の「原動力」になるのだから。

思うままに書いていたらかなり長くなってしまいました。最後まで読んでくださってありがとうございます。「絶対にいい点数を取る」、「絶対に合格する」という一見当たり前に見えても意外にも頭の隅に追いやられ、意識されることのない絶対的な原動力を持ち続けられれば、たとえ挫折を味わい辛酸を舐めることとなっても、再び力強く立ち上がれることでしょう。応援しています。


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